大まかな基準

英語教師になるにはそれなりに英語力が必要です。
むしろ、「ちょっとできる」くらいでは英語教師になどなることはできません。

基準としては、英語検定が準1級以上、TOEICが850点以上必要です。
資格の数値は目安なので、それくらいの英語力が必要、というだけです。

しかし資格を持っていなくても英語力さえあれば、英語教師になることができます。

資格よりも重視されることがあります。
それは、実践力です。

英語教師 男性

資格では証明することができない、日常英会話レベルや、ビジネスレベルの英会話力、なまりのようなアクセントが少ないという点も重視されます。

実践力は、筆記試験ではなく口頭試験で確認されるので、ウソをついてもすぐにバレます。
鍛えるべきは、英会話力です。

英語の発音に関しては、アクセントやなまりがあると採用は厳しいでしょう。
日本人講師として英語を教えるのですから、出来るだけアクセントのない英語が求められています。

経験はなくても良いのか?

英会話スクールなどで働く場合、経験はあまり重視されません。
また、新卒で学校に採用される場合も経験は必要ありませんよね。

ですが、英会話スクールなどでは、大手ではないところや家庭教師などの場合、即戦力を重視しているので経験が必要となります。

英語力ではなく、講師として役に立つ人間なのか?
面接や書類試験で重視されるでしょう。

英会話スクールの英語教師採用では、デモレッスンを行うところもあります。
試しに授業をしてみて、どれくらい適性があるのかを判断します。

いきなり経験もないのに、レッスンをするなど緊張もしますし、わからないことばかりでしょう。
経験が必要ではないところへ応募し、英語教師としての経験を少しずつ積んでいくことが得策です。

学校の英語教員になるには

教員免許を取得しなければいけません。
この教員免許は学校の種類ごとにわかれていて、その種類に応じた免許資格が必要です。

小学校の先生ならば小学校教諭免許状ですが、小学校では英語が必須科目ではありません。
中学校と高校は、免許を取るために大学の授業を受ける必要があります。
教科別になっているので、英語教師になりたい方は英語系の大学へと進みます。

大学では、卒業に必要な単位の他にも、教員免許状取得のための必須科目を取ります。
外国語コミュニケーションという科目や、教育実習などもあるので、新卒でも即戦力のある英語教師になることができます。

教育実習は3年または4年時に行います。
就職活動真っ最中となるので、教育実習へと行った学校で将来採用されるかもしれません。
大学在学中に必要な知識、英語力、経験を身に着けて英語教師になりましょう。